化粧品と呼ばれているものの中には「化粧品」と「医薬部外品」があります。
「医薬部外品」というのには、よく聞く「薬用化粧品」も含まれます。
さっくりと説明すると、化粧品は、いわゆる「化粧品」
化粧品メーカーが販売しているもので、基本的には効果効能を謳うことはできません。
一方で医薬部外品は、ちょうど化粧品と医薬品の間にあるもので。
薬事法で認められている成分を使っているため、若干の効果効能を謳うことができます。
さて、こういうふうに「薬事法で認められている成分」というと、
なんだかすっごく良さそうな気がしていまう薬用化粧品。
なんかこう、権威のある機関とかが認めていると「良さげ♪」に思えちゃうものです。
ではでは、実際のところはどうなんでしょうか。
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選ぶなら薬用化粧品?!それもいいけど、効果をしっかりと考えよう
薬用化粧品には、「医薬部外品」を名乗るための条件があります。
それは
・厚生労働省で認可された成分を使っていること
・その効果や効能に対して証拠があること
・その成分の決められた配合率を守っていること
こういう条件をクリアされると、その化粧品は「医薬部外品」を名乗ることができます。
ただし
「ビタミンC誘導体成分配合」と書いてあっても、医薬部外品なら配合率は3%未満まで。
しかしこれが化粧品なら、10%配合されていてもOK。
引用:『日本女性のための本当のスキンケア』岩本麻奈著
美白やシミなどに効果があると言われていて、
エイジング化粧品に配合されていることの多い「ビタミンC誘導体」
≫≫ビタミンが肌に良い理由。あの美容成分も実はビタミンだった
薬用化粧品なら3%しか配合できないのに、化粧品ならもっと配合できる。
配合率だけを考えるのであれば、3%よりも10%配合の方が良いはず。
でも効能を謳える3%に対して、10%の化粧品は効果を明言することはできません。
こういう逆転現象のようなことが起きてしまいます。
例えば同じ成分が入っている美容液。
化粧品よりも薬用化粧品のほうがいいって、手放しには言ってしまえないんですね。
それでも選ぶ目安にはなる「薬用化粧品」の文字
成分の配合率を見たとき、「医薬部外品のほうが絶対に良い!」とはいえないわけなんですが、
それでも全くの手探りで化粧品を探そうというときに、
薬用化粧品は選ぶときの目安にはなります。
「上限配合率は決まっているけど、少なくとも○○に効能がある」っていうふうに。
根拠があることは、選ぶときの安心感にもなりますし。
薬用化粧品の成分ってどんなのがある?
さて、では医薬部外品として認められている成分ってどんなのがあるでしょうか。
実はそういう成分ってめちゃくちゃ多くて、
わりと普通の化粧品の成分表示欄で見たことのあるようなものもたくさんです。
全部のっけるとエラいことになるので、「美白」分野の代表的な成分を。
・アルブチン
・エラグ酸
・カモミラET
・トラネキサム酸
・ビタミンC誘導体
・プラセンタエキス
・リノール酸
・ルシノール
・コウジ酸
これらは厚生労働省が認可している主な美白成分です。
アルブチンなんかは、パックシートとかでもおく配合されてますね。
実は「厚生労働省認可!!」の認められている美容成分です。
困ったら薬用化粧品、困ってなかったら成分を確認しよう
もうどれを選んだらいいかわけが分からなくなっているときには
「医薬部外品」の文字がある化粧品から選んでみるのも一つの手です。
≫≫これって厚生労働省認可の化粧品?医薬部外品かどうかを知るには
もしそうでもなく、余裕を持って選ぶことができるのであれば、
「何が悩みか?」から、成分を確認していくのもとってもいい手です。
薬用だからといって自分の肌に合うというわけでもなく。
いくつかの化粧品を試してみて
「やっぱり薬用化粧品が良かった」も「普通の化粧品のほうが良かった」も
実際に使ってみないとわからないことのほうが多いです。
ぜひぜひ、とりあえず試してみるの精神でやってみてください。
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