化粧品の成分表示を見ていると、たまに見つける「乳酸Na」
配合順の上に方にある場合もありますよね。
乳酸Naについてまとめてみました。
乳酸Naって何?化粧品の保湿成分として使われている
乳酸Na…どこかで聞いたことがあると思った方は、
美容に対する知識がとても多い方ではないでしょうか。
乳酸NaはNMF(天然保湿因子)を構成する成分の一つ。
角層では、レンガとセメントのような状態で、
細胞間脂質が水分をはさみこんで、外に逃がさないようにしています。
細胞間脂質で代表的なものは「セラミド」
NMF(天然保湿因子)は、セラミドを代表とする細胞間脂質に挟まれている中で、
水分をガッチリと保水する役割を担っています。
NMFの構成組織は
・アミノ酸 40%
・PCA 12%
・乳酸Na 12%
・尿素 7%
・その他 29%
天然保湿因子が不足すると肌が乾燥し、角質層の水分量が減少します。
NMFはスポンジのように水分を吸水するので、
肌にNMFが豊富にある場合は、赤ちゃんのような肌に。
少ない場合は、固くて乾燥しやすくなります。
乳酸Naはどうやって作られる?どのように使われる?
石油由来、もしくは植物由来の乳酸に、
「水酸化Na」を中和させたものが乳酸Naです。
50%~60%の水溶液や、混合原料(あらかじめ複数の化粧品原料を混合した状態で流通している原料)で
化粧品に使用されることが多い成分です。
乳酸はもともと自然界に多く存在している成分で、安全性が高いと言われています。
グリセリンと同様の高い吸湿力を持っているので、
グリセリンの代用として使われることもあります。
(参考:化粧品配合成分 グリセリンとは)
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