スキンケア化粧品に配合されることの多いエタノール。
パッケージの裏側に書いてある全成分表示を見ると、「エタノール」の文字がある化粧品って多いです。
エタノールと聞くと、学校の科学実験で使うエタノールを思い浮かべたり…
実際はどうかってことよりも、なんだかあんまりいいイメージはありませんよね。
エタノールが入っている量ってどうやって分かるの?
そこら辺を考えてみましょう。
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化粧品のエタノールってどんなもの?特徴を考えてみよう
エタノールにも大きく分けて2種類あります。
・石油由来でエチレンと水から合成される「合成アルコール」
・植物由来でサトウキビなどの糖蜜を発酵して作られる「発酵アルコール」
エタノールの特徴は何といっても揮発性があること。
揮発性とは、熱を加えなくても液体の状態のままで蒸発してしまうということ。
エタノールは蒸発するときに熱を奪うので、
例えば夏の暑い中でも清涼感が出たり、汗のベタつきがなくなりやすい傾向があります。
だから収れん化粧水に配合されてることが多いです。
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その他にも、
植物からエキス成分を取り出すときの抽出のために使われることもあります。
例えばこの化粧品に使われているエタノールは、植物エキス抽出の目的ですね。
サッパリとした使い心地がある反面で、エタノールは基本的には刺激を感じやすい成分です。
アルコール消毒で肌がピリピリしてしまう方などは、配合量に注意する必要があります。
「配合量に注意?どうやって?」
化粧品の成分表示からエタノールの配合量を読み解くには、ちょっとしたコツがあります。
この化粧品のエタノールの配合量はどのくらい?見方の説明をするよ
こちらの記事で基本的な成分表示を説明しているので参考にどうぞ。
→→化粧品の成分表示ってどうやって見る?簡単な配合成分の見方
化粧品の成分表示のルールは
・全ての配合成分を記載する
・配合量が多い順に記載する ・配合量が1%未満の成分は、記載順序は自由 ・着色料は配合量にかかわらず、末尾にまとめて記載する |
成分表示で上位にエタノールが記載されている場合は、
清涼感や防腐剤としての目的で10%前後の配合がされていると解釈します。
エタノール過敏症の方は少量のエタノールでも肌が反応してしまうことがありますが、
エタノール特有のスースーした感じを考えるなら、
1%未満の配合量なら、そういった使用感はまったくないと言っても大丈夫。
ではその「1%以下の配合量」をどこで見分ければいいのか?
実は化粧品の成分表示を見ても、「ここからは1%以下の配合である」ことは分からないんですね。
だから、目安としてこんなことをします。
化粧品の成分、どこからが1%以下かを知るための目安
配合量が1%以下の成分を見分けるための目安は
・植物エキス類
・ヒアルロン酸Na
・コラーゲン類
・防腐剤
・粘度剤
・酸化防止剤
・キレート剤
などの機能性成分や安定化成分の位置です。
なぜか?というと、これらの成分、1%以下の配合量でも十分に効果を発揮するものたちなんですね。
だから、1%以下の配合量になっていることが多いんです。
全成分表示の中でこれらの位置が、
「1%以下の配合量かどうか?」を見分けるための目安になります。
エタノールが気になる方はぜひ一度、成分表示を見てみてくださいね。
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