皮脂を取り過ぎると良くない。これってよく言われてますよね。
ゴシゴシと過剰に皮脂を取り過ぎてしまうと、余計に皮脂が多くなってしまう、とか。
皮脂は肌の天然のバリア。
でも多すぎると、テカリやベタつき、吹き出物などの肌トラブルのもとに。
皮脂は取り過ぎると逆効果になる?のまとめです。
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皮脂を取り過ぎると増えてくる?皮脂のホントの話
皮脂を取ろうと洗顔をしすぎて、逆にオイリー肌になった。
そういう例は、それほど少なくはありません。
皮脂はもともと、肌を守るために作られているものなので、
取りすぎてしまうと逆に「作らなきゃ!」と分泌に拍車を掛けてしまうことになります。
でも、皮脂を作る機能にも、限界があるんですよね。
皮脂の分泌の多さには個人差があるし、皮脂腺自体の大きさにも個人差があります。
つまり元々皮脂腺が小さく、皮脂の分泌量が少ない人は、
取り去った分の皮脂を作り出すことのできない場合もあるんですね。
そういう人の場合は、皮脂は少なくなるだけです。
この場合には、乾燥と外部刺激に注意です。
逆に脂性肌の場合は、皮脂を取り過ぎることがさらなるオイリー肌を呼ぶことも。
だから、「洗顔しすぎて皮脂が増えちゃった」というのは実は、
もともと脂性肌で皮脂の分泌が多い人という場合がほとんどです。
肌から皮脂が出てくるメカニズムは?
毛穴から皮脂が分泌されると、肌の表面に皮脂膜ができます。
ここで重要なのは、皮脂腺には圧力を感じるセンサーがあるということ。
皮脂膜がある程度形成されると、それを圧で感じ取って、
皮脂を作る量を自然に少なくしていきます。
参考引用:よしぎ皮膚科クリニック 吉木伸子著
肌表面の皮脂の量を、肌への圧力で感じ取って、
その圧の大きさによって皮脂の分泌を変えているんですね。スゴイ。
洗顔をすると皮脂が取り除かれ、肌への圧力は少なくなります。
だから皮脂腺から皮脂が分泌される。
しばらく時間が経つと、一定の量まで表面の皮脂が増える。
すると、皮脂腺からの分泌が少なくなっていきます。
このときの、分泌が少なくなる皮脂の量を「飽和皮脂量」といいます。
洗顔しすぎが皮脂過剰分泌につながる例
洗顔をすると、皮脂がなくなるので皮脂腺から皮脂が分泌されます。
それは普通、こういう形になるんですが…
皮脂の分泌が飽和皮脂量に達してすぐにまた洗顔をしてしまうと、
また皮脂腺からの分泌が始まります。
すると皮脂腺は常に全速力で走っている状態に。
活性化が続いた皮脂腺は、より活発に動くようになってしまい、
脂性肌は今よりももっともっと、オイリーになってしまいます。
ただこれも、皮脂腺の機能が弱い方には当てはまらない場合も。
皮脂腺の機能自体が弱いという場合はどれだけ活発化したとしても限界があるし、
もともとの能力を超えて皮脂が出てくることはありません。
皮脂の分泌を減らしたい!メイクが助けてくれるかも
メイクをしている方が多少、皮脂が抑制されると言われています。
参考引用:よしぎ皮膚科クリニック 吉木伸子著
お化粧品の多くは油分でできているので、
メイクをすることで皮脂を同じように、肌に膜を作ることになります。
皮脂膜のように、皮脂腺に圧力をかけることができるんですね。
日中のベタつきやテカリが気になるという人は、
ノーメイクでいるよりは、少しでもお化粧をしたほうがいい場合も。
じゃあ、皮脂を取るあぶらとり紙はよくない?
外出先で手っ取り早く、ベタベタする皮脂を取るにはあぶらとり紙が手軽です。
でもそれって大丈夫?皮脂取っちゃって、逆効果にならない?
大丈夫です!
皮脂の成分の主なものは、
・中性脂肪
・コレステロール
・ワックスエステル
・スクアレン
などなど。
いろいろな成分が混ざり合ってできています。
そのため常温では、一部が液体、一部が固体です。
液体部分の皮脂はあぶらとり紙で取ることができますが、
固体部分の皮脂はあぶらとり紙では取ることができません。
だから、あぶらとり紙を使っても全部の皮脂が取れてしまうわけではないので大丈夫。
むしろ酸化した皮脂を取り除けるので、適度な使用は肌にとってものすごくいいです。
暑い季節だけではなく、秋や冬もできればあぶらとり紙は常備しておきたいところ。
夏が近づいてくるにつれて汗もかくし、ベタベタが気になる。
お化粧も崩れやすくなるし、日傘は面倒だし、嫌なことも多いですが。
皮脂対策、がんばっていきましょ^^
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