慣用名は「ブチレングリコール」
化粧品のベースとなる水溶成分です。
「BG」という名で化粧品の配合でも上位に表記されることの多い成分。
BGについてまとめてみました。
化粧品に配合されているBGとは?
石油由来のものと植物由来のものがあり、
石油由来→→アセトアルデヒドという化学物質から合成
植物由来→→発酵エタノールから合成
どちらで作られていても、「多価アルコール」です。
☆多価アルコールとは☆
成分の構造内に、水酸基(OH)を二つ以上含んでいるアルコールのこと。
…と言っても、すぐにイメージできないですよね。
構造上、OHの割合が多い成分は、
少量でも長時間水分を蒸発しにくくする、つまり保湿・保水効果が高い。
参考引用:一般社団法人 化粧品成分検定協会
BGの「OH」は二つです。
BGの特徴と役割
保湿剤としての効果もありますが、
・油性成分の溶解性向上
・防腐効果の向上
・粘度の低下(製品によっては)
などの特徴があります。
また、商品によっては、
防腐剤といっしょに配合すると、防腐効果が高まることも。
配合する防腐剤の量を減らすことができるというメリットもあります。
植物エキスの溶媒として使われることも
BGは、植物エキスの溶媒として使われることがあります。
エタノールと同じですね。
(参考:化粧品成分 エタノールについて)
植物を、BGと水を混ぜた液体に漬け込むと、植物からエキスが染みてきます。
エキスが溶け込んでいるBG水は、そのまま植物エキスの原料として使われることも。
この場合、配合成分としてBGも入ってくるので、
化粧品の成分表示の中に「BG」が登場するんですね。
この場合のBGの配合率は1%未満のことがほとんど。
防腐や保湿効果を求めるなら10%前後の配合量が必要なので、
成分表示の後ろの方に表記されている場合は、抽出溶媒として使用されていると解釈できます。
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