40代前後になると、見た目だけではなく体の内部というか、体調面や体質面で老いを感じる瞬間がしばしばあります。
疲れたときの肌の状態とか、体のダルさとか。
そういう「体の老い」を如実に感じることに直面すると、食べ物を含めた生活習慣の見直しをしなきゃなぁと思うわけですね。
そんなとき手に取った、『あなたは半年前に食べたものでできている』という本。
読みつつ、これからの食事と生活習慣を思うの巻。
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「何を食べるか」ではなく「何が食べたいか」で食事をする
いろいろとうだうだ考えているきっかけになったのは、『あなたは半年前に食べたものでできている』という本。
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2015年に出版された本で、著者の村山彩さんはアスリートフードマイスター。
この本の要旨は2つあると思っていて、
・現代人は正しい食欲センサーを失っている。正しい食欲があればそのとき食べたいものを食べればよい。
・正しい食欲センサーを取り戻すための方法は、運動である。
こんな感じの本です。
「正しい食欲センサーを失っている」論の根拠として提示されているのが、厚生労働省の調査結果。
現代人の摂取カロリー(2011年:1840キロカロリー)は、終戦直後(1946年:1903キロカロリー)よりも低いにもかかわらず、太りすぎであるメタボは増えていると言われている。
このことから著者は、カロリー制限ではなく「何を食べるか」のほうが重要なのではないかというわけですね。
端的に言うとこういうことかと思われます。
正しい食欲センサーを持っていれば、人間の体がそのとき不足している栄養素を欲するはず。
それであれば「食べたいものを食べる」ことをしても、太りすぎることはない。
太りすぎてしまうのは、不健康になってしまうのは、「体が欲するもの」が狂っているからだ。
食欲センサーを正しく戻すための運動
そしてその「正しい食欲センサー」を取り戻すための方法としてあげられているのが、運動です。
20分程度の汗をかく運動をして、おなかをすかせてから、バランスのいい食事をとることです。
私はこれを「体の大そうじ」と呼んでいます。
「体の大そうじ」をすれば、センサーが正常に作動し、「正しい食欲」に戻ります。
引用:村山彩著『あなたは半年前に食べたものでできている』
まずは運動。そのあとにバランスのよい食事。
もし甘いものやお菓子を食べたくなったら、まずは20分程度の運動をしてみる。
そのあとに食べたいと思ったものが、そのとき体が欲しているものであるっていう。
今の体は半年前に食べたもので作られていて、今不調を感じているのなら、半年前の食事の影響かもねっていうやつ。
これはですね、実際に「お菓子食べたいなぁ」と思ったときに、ヨガでもやって汗かいてみると分かりますが、甘ったるいものが食べたい気分にはならないです。
運動の後って、濃い味のものを受け付けなくなるんですよね。
サッパリしたものとか水分が多いものが欲しくなるんですが、それを「正しい食欲」と定義して良いのかどうかは分かりません。
ただ少なくとも、罪悪感を持ってしまいそうなものを食べる機会が減るっていうのはメリットかも。
肌と体の健康のために40代からの食事をどう考えるべきか
本のレビューとしていうならば、得るものはあったけど愛読書にするほどではないという印象。
・適度な運動をすること
・油分が少なくバランスの良い食事をとること
良くないと思いながら食べるものを減らすという意味では、食事前の運動は効果的だろうと思いました。
できるかどうかは別として、不要なものを食べないという選択肢は増やせるかなと思います。
とはいうものの、実践的なテクニックもいくつか紹介されていて
・一汁三菜を目指す
・栄養価が分からなければ、いろんな色のおかずを食べる
・48時間単位で栄養素がバランスよく取れるようにする
・薬味ははずさない
などなど、正しい食欲センサーを取り戻したうえでどのような食事をするべきかという紹介もありました。
この本の評価はけっこう分かれていて、賛否が3:8くらいのイメージです。
ただ、40代からの食べるものと体調管理のチョイス方法としては、取り入れられるものも多いのではないのかと思いました。
生活習慣の見直しと油分の取り方
年をとって、だんだんと体調を崩すことも増えるし回復も遅くなってきます。
肌の衰えも感じるし、体の健康を本格的に考えなくてはいけない時期に差し掛かっているのではと、いまさらながら強く思うの巻。
20分でいいから毎日運動すること。油分を控えた食事に切り替えること。
時間はかかってもいいから、そういう生活に変えていかねばと思います。
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